山梨県・アイオワ州姉妹締結50周年記念事業実施状況について
知事
8月11日木曜日から8月18日木曜日まで、アメリカ合衆国アイオワ州、カリフォルニア州のナパバレー、カリフォルニア州ロサンゼルスを訪問し、アイオワ州との姉妹締結50周年記念行事への参加、ナパバレーのワインツーリズム視察、在ロサンゼルス日本国総領事公邸での「富士の国やまなし」魅力説明会・交流会を行なったということであります。
アイオワ州は、皆さんご案内のとおり、本県と姉妹提携を結んで50周年になるわけであります。これは日本とアメリカの自治体レベルでの姉妹提携としては第1号のものでありまして、昭和34年に本県が大水害に見舞われ、それに対してアイオワ州からアイオワ豚、アイオワの豚が有名なのですが、35頭が送られ、同時にそのための飼料、トウモロコシが送られたということをきっかけにして姉妹提携が結ばれたわけであります。そこで、アイオワ州では県議会訪問団、青少年訪問団とともに、「平和と友情の鐘」の再奉納式に参加し、山梨を愛する多くの州民の皆様と、50年前の本県の台風災害の際に、暖かい支援の手を差し伸べてくれたアイオワ州民との交流の歴史と友情の証を確かめた。
この鐘は、1962年に本県から贈ったものであるが、鐘楼が老朽化したため、この度、アイオワ州民の寄付により修復され、併せて周辺の庭園整備がなされた。再奉納式のあと、参加者の皆様と「平和と友情の鐘」を鳴らし、東日本大震災で亡くなられた方々を追悼した。
また、「姉妹締結50周年記念式典」において、ブランスタッド知事と覚書を締結し、これまでの友情と信頼に基づいた姉妹関係を維持するとともに、産業経済、教育文化、青少年交流などの分野において、さらなる友好親善の促進と世界平和に寄与することを確認したということであります。
アイオワ州では大変に大きな歓迎をしていただきました。去年アイオワ州の訪問団が来たわけでありますが、それに対して本県が歓迎をし、とりわけ信玄公祭りにアイオワ隊として参加したりしてくれたわけでありますが、そんなことが非常に印象に残っているようでありまして、率直、本当に心のこもった歓迎をしていただいたと思っております。アイオワ州と山梨県は非常に遠く離れておりますし、とりわけて経済的な取引が何かあるということもあまりありませんし、あまり似通ったところもないところでありますけども、先ほど言ったようなきっかけで姉妹提携が行なわれて50周年になる。それをアイオワ州の皆さんは、大変に大事にしているという印象を強く受けたところであります。先ほども話がありました「平和と友情の� �」は当時の天野久知事が送ったものでありますが、まさに日本のお寺にあるような鐘つき堂で、その中に梵鐘があるわけです。当時としては相当なお金が掛かったものだと思いますけれども、山梨県人のお礼の証としてお贈りをしたわけであります。それを今回アイオワ州が州民の寄付によって立派に修復しまして、本当に立派なものになっておりました。これは、アイオワ州の州議会議事堂の前庭にありまして、大変良いところにありまして、この鐘つき堂は少し高台になっているのでこのデモイン市という州都が全部見渡せるようなところです。したがって、そこで鐘をつけばデモイン市全体に響くというというようなところにあるわけです。アイオワ州の皆さんがこの山梨県から送られた梵鐘というものを大変に大事にしているとい うことがわかりまして、我々としては非常に嬉しく思ったところであります。今回50周年を踏まえて、さらにひとつ交流を継続し、深めていこうという覚書を締結したわけであります。なかなか具体的にどういうことをこれからやっていくかということについては、まだ今の段階で決めているわけではありません。なかなかあまり経済的な具体的な貿易をやるとか、そういうことは現時点では難しいという感じがしております。今回も高校生30人をホームスティで連れて行きました。それから同時に高校生を中心に15人のブラスバンドを選考して一緒に行ってくれたわけでありますけれども、大変それがアイオワ州の皆さんからも喜ばれ、可愛がられたということでありますから、これからもそういう青少年交流、ホームスティといったこと� ��はじめとする青少年交流というようなものを中心に続けていったら良いのではないかと私は思っているところであります。
!doctype>